家具に使用されるパーティクルボードとは?特長と用途を解説!
家具の素材としてよく耳にするパーティクルボード。その名前は知っていても、どのような素材なのか、ほかの木材と何が違うのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。この記事では、パーティクルボードの特長や種類、家具のOEMにもおすすめの理由を解説します。パーティクルボードの魅力を理解し、家具選びや素材選びの参考にしてください。
パーティクルボードとは
パーティクルボードは、木材を細かく砕いた木片(パーティクル)に接着剤を混ぜて熱圧成形した木質ボードです。木材を板状に加工する過程で発生する端材や、使い終わった木材などを再利用できるため、環境に優しいエコな素材として注目されています。
パーティクルボードの原料
パーティクルボードの主な原料は、木材を細かく砕いた木材チップです。これは、製材工場や家具工場などから出る木材の端材、建築廃材、間伐材などを再利用しています。このように、これまで捨てられていた木材を有効活用することで、森林資源の保護にもつながっています。
パーティクルボードの構造
パーティクルボードは、同じ大きさの木片を一層に並べて成形しています。木片が均一に並んでいるため、どの面も同じ強度と密度を持っています。
パーティクルボードの特長
パーティクルボードには、ほかの木材にはない多くの特長があります。
安価で環境にも優しい
パーティクルボードは、木材の端材や廃材を再利用して作られるため、環境負荷が少ないのが特長です。また、安価な原料で作れるため、比較的コストを抑えられます。家具のOEMにおいても、コスト削減に貢献できる素材です。
サイズが自由に選べる
パーティクルボードは、木材チップと接着剤を混ぜて成形するため、幅や厚みを自由に調整できます。また、のこぎりなどで簡単に切断でき、接着剤やネジを使って加工しやすいのも利点です。
反りや割れが少ない
パーティクルボードは、複数の木材チップを混ぜて固めているため、単一の木材に比べて湿気や温度変化による反りや割れが少ないのが特長です。寸法安定性が高く、長期間にわたって形状を保ちやすいです。
断熱性・遮音性がある
木材チップの間に空隙があるため、パーティクルボードは高い断熱性と遮音性を持ちます。家具や建材に使うことで、快適な室内環境づくりに役立ちます。
パーティクルボードのデメリット
多くの特長がある一方、パーティクルボードにはいくつかのデメリットもあります。
強度が弱い
天然の木材に比べて強度が低いのもデメリットです。大きな荷重がかかる部分や、強い衝撃を受ける部分には向かない場合があります。
湿気に弱い
パーティクルボードは、原料の木材チップが水分を吸収しやすいため、湿気に弱いのが最大の弱点です。水分を吸うと膨張し、強度が低下する可能性があります。水回りでの使用には注意が必要です。
パーティクルボードの用途
パーティクルボードは、その特長を活かしてさまざまな用途で使われています。
家具
パーティクルボードは、コストが安く加工しやすいため、システムキッチンやキャビネット、机の天板、本棚、テーブルなどの家具によく使われます。特に、コストを抑えて大量生産できるため、家具のOEMにも最適な素材です。
建材
断熱性や遮音性に優れているため、住宅の床下地材や壁材、ドアの芯材など、建材としても広く利用されています。
まとめ
パーティクルボードは、木材の端材を再利用して作られる、環境に優しいエコな素材です。安価で加工しやすく、反りや割れが少ないため、家具のOEMにはもちろん、さまざまな用途で活用されています。湿気に弱いというデメリットはありますが、その特長をよく理解して使うことで、よりよい製品づくりにつながります。家具のOEMを検討されている方は、ぜひこのパーティクルボードを素材の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。