造作家具のOEM製造におけるコストダウンのポイント
理想の空間を形にする造作家具は、空間デザインにおいて重要な役割を果たします。しかし、「造作家具の量産コストを少しでも抑制したい…」とお困りの担当者様もいらっしゃると思います。
当記事では、造作家具のOEM製造において、品質を維持しながらコストを抑えるための具体的なポイントをご紹介します。ぜひ、理想の造作家具を予算内で実現するためにお役立てください。
造作家具のOEM製造におけるコストダウンのポイント
①参考となるイメージ図・写真を共有する
製造委託において、発注者と製造者の間でイメージの共有は非常に重要です。言葉だけでは伝わりにくいニュアンスも、具体的なイメージ図や写真を共有することで齟齬をなくし、手戻りの発生を防ぎます。これにより、修正にかかる時間や材料の無駄を省き、結果的にコストダウンに繋がります。
②シンプルなデザインとする
複雑なデザインは、製造の手間や歩留まりの悪化につながり、製造コストを押し上げる要因となります。コストダウンを目指すのであれば、できる限りシンプルなデザインを採用することが有効です。直線的なフォルムや、装飾を極力省いたデザインは、材料のロスを減らし、製造工程を効率化することができます。また、シンプルなデザインは、飽きがこず、長く使えるというメリットも持ち合わせています。
③規格サイズ内に収まる設計とする
材料の無駄をなくすことは、コストダウンの基本です。造作家具の設計段階で、使用する板材を流通性の高いサイズに合わせた寸法で設計することで、端材の発生を最小限に抑えることができます。例えば、一般的な合板のサイズ(例:サブロク板910mm x 1820mm)を意識して設計することで、効率的な材料のカットが可能になり、材料費の削減に直結します。
④板の厚みを工夫する
造作家具に使用する板材の厚みは、強度に影響を与える一方で、材料費にも大きく関わってきます。必要以上に厚い板材を使用すると、材料費がかさむだけでなく、製品重量の増加にもつながります。構造的な強度を確保しつつ、不必要な厚みを抑えることで、大幅なコストダウンが可能です。例えば、天板や側板など、部位によって求められる強度や機能は異なります。それぞれの部位に最適な厚みを見極め、適材適所の考え方を取り入れることが重要です。設計段階で強度計算を行い、安全性を確保しながら板厚を最適化しましょう。
⑤必要な部分のみ色味を指定する
造作家具の色味指定は、製品の印象を大きく左右する要素ですが、塗装やメラミン化粧板などの表面処理にはコストがかかります。コストダウンを図る上では、目に見える部分(扉の表面や引き出しの前板など、通常使用時に目に見える部分)に限定して色味を指定し、 目に見えない部分(棚板の裏側や引き出しの内部など、通常は見えない部分)は素材のままにすることが有効です。これにより、塗料や化粧板の使用量を減らし、加工の手間を省くことができます。
⑥ノックダウン仕様にて量産する
造作家具の製造において、ノックダウン(KD)仕様はコストダウンに大きく貢献します。KD仕様とは、完成品ではなく、現場で組み立てることを前提とした部材の状態で納品する方法です。これにより、製造工場での組み立て工程を削減し、運搬コストも抑えることができます。特に、複数個製作する場合や、設置場所への搬入が難しい場合などに有効です。組み立ての手間はかかりますが、その分製造コストを大幅に削減できる可能性があります。
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