造作収納とは?失敗しないためのポイントと最適な設置場所を解説!
既製品の家具だとサイズが合わなかったり、部屋の雰囲気に馴染まなかったりすることもありますよね。そんな時に検討したいのが、家に合わせてつくる「造作収納」です。この記事では、造作収納のメリット・デメリットから、失敗しないためのポイント、そして最適な設置場所まで詳しく解説します。
造作家具とは?
造作家具とは、住宅の建築やリフォームを行う際に、その間取りに合わせて製作される家具です。既製品の家具と違い、間取りや空間のサイズ、そして使用する人のライフスタイルに合わせて一から設計・製作されます。素材や色、デザインも自由に選べるため、部屋全体の統一感を高めたり、特定の空間にぴったり収まるような、オリジナリティあふれる家具をつくることができます。
造作収納とは?
造作収納とは、その名の通り、造作家具の中でも特に収納を目的としてつくられるものです。壁一面を収納スペースにしたり、デッドスペースになりがちな階段下や部屋の角にぴったりと収まる収納をつくったりと、空間を最大限に有効活用できるのが大きな特徴です。間取りに合わせて自由に設計できるため、既製品では対応できないような特殊な形状のスペースにも設置でき、見た目と機能性を両立させた理想の収納を実現できます。
造作収納のメリット
造作収納のメリットは多岐にわたりますが、特に代表的な3つのポイントを詳しくご紹介します。
空間を最大限に活かせる
造作収納は、部屋の形状や間取りに合わせて一から設計するため、既製品ではデッドスペースになりがちな場所にもぴったりと収めることができます。天井から床まで、壁一面を収納スペースにしたり、複雑な形状の階段下を有効活用したりと、空間を無駄なく利用することで、収納力を大幅に向上させられます。
デザイン性が高い
既製品の家具と異なり、素材や色、デザインを自由に選べるため、住まいの内装や雰囲気に合わせて統一感のある空間をつくることができます。例えば、床材と同じ木材を使ったり、壁の色に合わせたカラーを選んだりすることで、まるで最初からそこに備え付けられていたかのような、美しい仕上がりになります。
安全性が高い
造作収納は壁や床にしっかりと固定して設置するため、地震などの災害時にも転倒する心配がほとんどありません。特に背の高い収納家具は転倒リスクが高いですが、造作収納であれば安心して利用できます。また、家具と壁の間に隙間ができにくいため、ホコリが溜まりにくく、掃除の手間も減らすことができます。
造作収納のデメリット
造作収納を検討する際には、デメリットもしっかりと理解しておくことが大切です。
コストが高くなる
造作収納は、既製品のように大量生産されるものではなく、個別に設計・製作されるため、どうしても費用が高くなります。材料費だけでなく、職人の人件費や設計費用も含まれるため、予算をしっかりと検討しておく必要があります。
簡単に移動や撤去ができない
一度設置した造作収納は、壁や床に固定されているため、後から配置を変えることができません。ライフスタイルの変化によって用途が変わったり、模様替えをしたくなったりしても、柔軟に対応することが難しい点がデメリットです。撤去する場合も、専門業者に依頼する必要があり、費用と手間がかかります。
完成までに時間がかかる
設計から製作、設置まで一貫して行うため、既製品を購入するよりも時間がかかります。住宅の新築やリフォームと同時に進める場合は問題ありませんが、単体で依頼する場合は、計画的にスケジュールを組む必要があります。
造作収納の設置場所
造作収納を最大限に活かせる最適な設置場所は、住まいの中に数多く存在します。
リビング
リビングの壁一面に、テレビボードと本棚、飾り棚を兼ねた造作収納を設けるのがおすすめです。空間に統一感が生まれ、すっきりとした印象になります。また、カウンター下に収納をつくることで、小物や書類を整理でき、リビングを常にきれいな状態に保てます。
キッチン・ダイニング
キッチンの背面やパントリーに、食器や調理器具、食品ストックを収納できる棚を造作することで、使い勝手が格段に向上します。ダイニングでは、カウンターやベンチシートの下を収納スペースにすることで、空間を有効活用できます。
寝室・子供部屋
寝室では、壁一面をクローゼットにすることで、衣類や寝具を効率的に収納できます。子供部屋では、成長に合わせて高さを変えられる本棚やデスクと一体型の収納をつくることで、長く使える便利な空間になります。
玄関・廊下
デッドスペースになりがちな玄関の壁面に、靴や傘を収納するスペースを造作することで、玄関がすっきりと片付きます。また、廊下の壁面を利用して、小物や思い出の品を飾れるニッチ収納をつくるのも良いでしょう。
造作収納の製作事例
抜群の収納性 畳下収納
当事例は畳下収納の製作事例です。デッドスペースを有効活用するために、畳下に収納できるスペースを設置しています。収納家具の底面にはキャスターが搭載されており、出し入れもスムーズに行うことが可能です。
広々収納できる 収納デスク
こちらは、収納デスクの製作事例です。様々なブロックを組み合わせて構成されているため、自由な組み合わせが可能です。引き出しが収納が非常に多くあり、収納スペースも広々としています。ちなみに、カウンターは集成材、その他はパーティクルボードを使用しています。
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造作収納は、既製品では実現できない理想の収納を手に入れるための有効な手段です。メリットとデメリットをしっかりと理解した上で、あなたの暮らしに合った最適な造作収納を検討してみてはいかがでしょうか。
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